ナイアガラ創業者 駅長メモリアル
私の鉄道とカレーを結ぶきっかけは少年時代の疎開経験です。私が物心ついた頃には日本は戦争への道を突き進み、食料も配給となりましたが、乏しい中でも母はカレーライスを作ってくれました。
空襲が激しくなり、母を東京に残し、姉とともに富山県へ縁故疎開をしました。
東京で生まれ育った私はなかなか友達になじめず、学校が終わると毎日のように駅へ出かけ、列車を眺めては「家に帰って大好きな母のカレーが食べたい」と思っていました。
そんな自分を見て駅員さんはいつもやさしく話し相手をしてくれました。
その想いが忘れられず、レストラン勤務の傍ら鉄道工場や国鉄即売会に出かけては鉄道グッズを集め、鉄道ムードを味わえるカレーの店を開店しました。
鉄道は誰でも利用する身近なものですが、そのレールは私たちを日常の忙しさから解放し美しい自然、懐かしい故郷を結んでいます。鉄道は郷愁を掻き立てる「ロマン」を持っているのです。
駅長メモリアル写真
駅長は皆様を愛し、ナイアガラを愛し、そして皆様に愛され、2017年4月23日(午前0時発)銀河鉄道999に乗ってアンドロメダ銀河へと旅立ちました。
今はアンドロメダ銀河の駅長として、笑顔と優しい眼差しで我々を見守ってくれていることでしょう。
『出発進行!』
今後も駅長の志しを引き継いだ我々が、今までと変わらぬカレーステーション ナイアガラを祐天寺の誇りとして、全国のナイアガラファンの方々に沢山来てもらえるように運行頑張ります。
駅長、心からありがとうございました。駅長は、ずっとずっとナイアガラとともに心の中でも健在です。
(出発進行・・・普段から駅務をこなす駅長の口ぐせです。)